最近、YouTubeでとあるチャンネルにすっかりハマってしまいました。
チャンネル名は「絶望ライン工ch」。一見すると暗そうなネーミングですが、見始めるとクセになる、なんとも不思議な魅力を持つチャンネルなんです。
今回はただただ大好きという理由で(笑)もっと魅力をたくさんの方に知って欲しくて記事にさせていただきました!
絶望いたします。
チャンネル概要と投稿者の人物像

絶望ライン工chは、2025年6月時点でチャンネル登録者数62.7万人を誇る人気チャンネルです!
投稿者は40代独身非正規雇用の男性で、現在は工場勤務をしながら動画投稿を続けています。
彼の過去は意外にも華やか。前職は作曲家で、現在もDJ(ZANIO)として活動しています。
有名アーティストのスタッフとして同行し、世界最大の電子音楽フェス「Tomorrowland 2023」にも参加するなど、音楽業界での豊富な経験を持っています。(この様子もチャンネルに動画があがっております。素敵でした・・・!)
そんな彼が現在住んでいるのは、オオカミのような雰囲気を持つ柴犬「絶望ライン犬」(通称:絶犬)との小さなアパート。
この絶犬がまた、彼の日常に癒しと温かみを添えてくれる存在として、視聴者にも愛されています。
(愛らしい表情や怒った顔もですが、おててを見るのが楽しみになっております)
チャンネルの魅力:日常の中にある美学
1. 丁寧な料理動画と晩酌シーン
このチャンネルの大きな魅力の一つが、料理と晩酌のシーンです。
「孤独のキッチン」というサブタイトルが付けられることもある料理動画は、決して豪華ではないけれど、一つ一つの工程が丁寧で美しい。
すき焼き、ハンバーグ、納豆焼きうどん、湯豆腐など、身近な料理を作りながら、サッポロ黒ラベルで晩酌(健康診断的な理由の際はトマトジュースに変貌)する姿は、なんとも言えない安らぎを与えてくれます。
「安くてうまい、肉がなくても食べ応えがある」と語る納豆焼きうどんなど、工夫を凝らした節約料理も参考になります。
個人的には、卵贅沢使いの目玉焼きやオムレツ努力など、卵料理がツボになっております⭐︎
2. 絶望ライン犬との微笑ましい日常
柴犬の絶犬は、赤毛の美しい柴犬で、好奇心旺盛で活発な性格。
ボール遊びや引っ張りっこなど、彼女との触れ合いシーンは見ているだけで心が和みます。投稿者は「仲良しというほどではないが、ほどよい距離感を保って付き合っている同僚、パートナー、ルームメイト」と表現していますが、その絶妙な関係性が魅力的です。
ライン工さんが出張や仕事などの県外・海外で泊まりを伴うときは、ペットホテルへ遠征に行く様子・送られてくる写真や動画のイキイキとした姿もまた愛らしく、面白いです。
3. 音楽への深い愛情と才能・たくさんの友人たち
前職が作曲家だけあって、音楽に対する造詣の深さと愛情は格別。
Tomorrowlandでの動画では、友人中村氏(DJ)のパフォーマンスを撮影しながら、「私にとって音楽は呪いです。同時に祈りでもある」と語る姿が印象的でした。この言葉は、本当に深いし、まさにそうだと思います。
諦めたはずの音楽への想いが、友人の活躍を通じて再び蘇る瞬間を捉えた映像は多くの視聴者の心を打ちました。
彼自身も「関西弁コメントの歌」など、視聴者とのコミュニケーションを音楽で表現する才能を発揮しています笑
彼の友人たちもまた、魅力的。
世界的アーティストなのにチャーミングなナカムラ(shingo nakamura)、アンチキクチをはじめ、前職の繋がりで活躍する現役音楽家の方々も・・・!
4. 率直で飾らない語り口
彼の動画で特に印象的なのは、その率直さです。
「皆様に知っておいて欲しい」という動画では、動画投稿が全て虚構ではないこと、現在の複数の収入源(工場勤務、連載、音楽のロイヤリティ、YouTube広告収入)についてかなり踏み込んで正直に語っています。
工場をやめない理由として「YouTuberになってしまうのは絶対に嫌」と語ったり、「日常系動画投稿者で仕事をやめて幸せそうな人を見たことがない」という現実的な視点も興味深いものでした。
そして、お金に苦しんだ20代−30代での生活。「お金がいつまでもついてくるわけではない」「一時期バズったYouTuberたちの5年生存率」を冷静に分析して、現在の仕事を辞めるリスクをしっかり理解されている。
非常に現実と未来を冷静に俯瞰的に見れていること、すごいと思います。
今まで一般人から急に人気が出て本業を辞めてしまうYouTuberたちがどんな末路を辿ったかも、よく見ているからでしょうね。
非正規だからこそ、休みなどに融通がきく。今の多種多彩な活動を並行して行うことができているのも、いいバランスなんだろうなぁと感じます。
儚くて癒される独特の世界観
このチャンネルの最大の魅力は、何といってもその「儚さ」にあります。
決して裕福ではない生活、独身男性の孤独、工場勤務という現実。でも、その中にある小さな幸せ—美味しい料理、愛犬との時間、音楽への想い—を大切にする姿勢が、見る人の心を打つのです。
「月16万で生活する東京独り暮らし」「1食200円で暮らす地獄の自炊生活」といったタイトルからは厳しい現実が見えますが、動画を見ると不思議と暗くない。むしろ、限られた条件の中でも工夫し、楽しみを見つける姿勢に勇気をもらえます。
成長と変化:チャンネル4年間の軌跡
2021年の工場入社と同時に動画投稿を始めた彼。当初は本当にライン工として働いていましたが、現在はデスクワークに配置転換されています。チャンネル登録者数も順調に伸び、4つの収入源を持つまでになりました。
「理解ある弊社の誰かに感謝している」と語るように、職場にも動画投稿がバレているものの、理解を得て続けられているのは幸運なことです。撮影用の作業着を着用するなど、配慮も欠かしません。
婚活についても積極的に取り組んでおり、「他の婚活男性がマッチングアプリをしたり婚活パーティーに行ったりしている時間、私は動画編集をしています」と自己分析する率直さも魅力の一つです。
視聴者との真摯な関係
印象的なのは、視聴者に対する真摯な姿勢です。批判的なコメントに対しても「皆等しく大切な視聴者だ」として、真正面から向き合う姿勢を見せています。
一方で、プライバシーの保護については「街で見かけても声をかけないでほしい」「どこで見かけたなどのコメントは生活圏を特定されかねるのでご遠慮いただきたい」と、明確な境界線を示しています。
まとめ:なぜハマってしまうのか?
絶望ライン工chの魅力は、その「リアルさ」と「美学」にあります。
派手さはないけれど、日常の小さな幸せを大切にする姿勢。厳しい現実を受け入れながらも、そこに美しさを見出す感性。音楽への深い愛情と、それを諦めきれない心の奥底にある情熱。
そして何より、絶犬という最高のパートナーとの温かい日常。これらすべてが組み合わさって、じわじわとハマってしまう独特の世界観を作り出しています。
一度見始めると、彼の次の料理は何だろう、絶犬は元気にしているだろうか、と気になってしまう。そんな不思議な魅力を持つチャンネルです。忙しい日々に疲れた時、このチャンネルの静かで温かい空気感に触れてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたも彼の多彩な魅力に惹き込まれてしまうはずです。

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