女性にとって「揺らぎ期」と呼ばれる時期は、心身のバランスが崩れやすく、特に自律神経の不調を感じることが増えます。
頭痛、肩こり、めまい、イライラ、不眠など、日々の生活に支障をきたすこれらの症状。放置しておくと、心の健康にも悪影響を与えかねません。
そこで今回は、揺らぎ期を快適に過ごすために「自律神経を整えるセルフケア」をご紹介します。
東洋医学の知恵を取り入れ、簡単にできるツボ押しを中心にお伝えしますので、ぜひ日常生活に取り入れてみてください!
自律神経の不調とは?
自律神経は、私たちの体内で「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経がバランスを取りながら働いています。交感神経は活動を促し、副交感神経はリラックスを司る役割があります。このバランスが崩れると、体調不良を招きやすくなります。
揺らぎ期においては、ホルモンバランスの変化が自律神経にも影響を与え、緊張状態やリラックス状態をうまく切り替えられなくなることが。結果として、眠りが浅くなったり、疲れやすくなったりします。こうした症状を和らげるには、自律神経の働きを助けるセルフケアが不可欠です。
ツボ押しで自律神経を整える
日々の生活の中で手軽にできるセルフケアのひとつが「ツボ押し」です。東洋医学では、身体のさまざまな部位に存在する「ツボ」を刺激することで、気や血の流れを整え、自然治癒力を高めるとされています。
ここでは、自律神経の調整に特に効果的とされる3つのツボをご紹介します。
神庭(しんてい)
神庭は、前頭部の生え際の中央に位置するツボです。眉間からまっすぐ上に指を滑らせ、髪の生え際に達するあたりにあります。このツボは、精神的な緊張や不安を和らげ、心を落ち着かせる効果が期待できます。
- 自律神経の調整
- 不安感の軽減
- 集中力の向上
指の腹でゆっくりと押し、深呼吸をしながら刺激すると、心身の緊張がほぐれやすくなります。
印堂(いんどう)
印堂は、眉と眉の間、いわゆる「第三の目」と呼ばれる場所にあります。ここを軽く押すことで、自律神経のバランスを整え、リラックス効果が得られるとされています。
- 頭痛の緩和
- ストレス軽減
- 安眠効果
両手の人差し指または中指を使い、ゆっくり円を描くように優しく刺激しましょう。就寝前のリラックスタイムに行うのがおすすめです。
風池(ふうち)
風池は、後頭部のくぼみに位置するツボです。首筋の生え際で、耳の後ろにある骨の下あたりを探ると見つかります。ここは、血行促進や頭部の疲れを取るのに効果的です。
- 自律神経のバランス調整
- 眼精疲労の改善
- 首・肩こりの緩和
親指を使って、ゆっくりと押しながら深呼吸を繰り返します。デスクワークで凝り固まった首や肩のケアにも最適です。
指だけじゃなく、以下のアイテムを取り入れるのもGOOD!よりピンポイントにツボを捉えて押さえることができます!
日常に取り入れたいセルフケアのコツ
- 深呼吸を忘れずに ツボを刺激する際は、呼吸を整えることが大切です。息をゆっくり吐きながら押すと、リラックス効果が高まります。
- 力加減は「気持ちいい」と感じる程度で 痛みを感じるほど強く押す必要はありません。軽い刺激でも十分に効果があります。
- 毎日続ける習慣を作る 1回数分でも、毎日続けることで体調が整いやすくなります。朝起きたときや夜寝る前など、決まった時間に行うと習慣化しやすいです。
ツボ押しは、短時間でも続けることで効果を感じやすくなります。以下のポイントを意識すると、より一層効果的です。
揺らぎ期を心地よく過ごすために
自律神経の乱れは、ホルモンバランスや生活習慣の影響を受けやすいため、セルフケアだけでなく、日常生活全体を見直すことも大切です。バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけることが、心身の健康を支える基盤となります。
ツボ押しを取り入れ、深い呼吸とともに心をリセットする時間を作りましょう。揺らぎ期を心地よく乗り越えるために、今日から実践してみませんか?


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